履歴書と職務経歴書は、
公的な様式と作り方から確かめる。
更新日:2026年10月13日

履歴書には、厚生労働省が示している様式の例があります。職務経歴書は決まった様式がなく、ハローワークが作り方の手引きを出しています。このページでは、この2つの資料で確かめた書き方の基本をまとめます。
先に結論
- 履歴書の様式に迷ったら
- 厚生労働省の履歴書様式例が使えます。性別欄は任意で、書かなくてもかまいません。通勤時間・扶養家族数・配偶者・配偶者の扶養義務の欄はありません。
- 職務経歴書の形
- 様式は自由で、A4縦1〜2枚程度が目安です。標題・氏名・日付・職務経歴は必ず入れ、ほかの項目は自分で選びます。
- 内容は応募先ごとに変える
- ハローワークの手引きは、応募先が求めることに合わせて書き、同じ内容を使い回さないよう勧めています。
厚生労働省とハローワークの資料で、2026年10月13日に確認しました。
履歴書:厚生労働省の様式例の欄
厚生労働省は2021年4月に履歴書の様式例を作りました。それまで推奨していたJIS規格の様式例が削除されたためです。様式例はA4版・A3版のPDFとExcelで公開されています。
| 欄 | 様式例での扱い |
|---|---|
| 氏名・生年月日・現住所・連絡先 | あり。連絡先は、現住所以外に連絡を希望する場合だけ書く |
| 性別 | 「男・女」を選ぶ形ではなく、任意で書く欄。書かないこともできる |
| 学歴・職歴、免許・資格 | あり。学歴と職歴は分けてまとめて書く |
| 志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど | あり |
| 本人希望記入欄 | あり。給料・職種・勤務時間・勤務地などの希望があれば書く |
| 通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務 | 欄を設けない。応募者のプライバシーに深くかかわる情報であることなどが理由とされている |
| 写真 | 貼る位置の目安があり、「写真をはる必要がある場合」と書かれている |
様式例に法的な拘束力はなく、どの様式を使うかは企業が決められます。企業が様式例とは別の履歴書やエントリーシートを使うこともあります。性別欄が空いていることなどで採否を決めないよう、厚生労働省は企業に求めています。
仕事に関係のない本籍・家族構成・購読新聞などを書類や面接で尋ねられたときは、ハローワークか都道府県労働局に相談できると、厚生労働省の求職者向けページで案内しています。面接で尋ねるべきでない事項は転職のタイミングと面接にまとめています。
職務経歴書:書き方の基本
ハローワークの手引き「職務経歴書の作り方」(平成30年3月、厚生労働省職業安定局・都道府県労働局・ハローワーク)から、書き方の基本を抜き出しました。
- 枚数と書き方:A4縦の白い紙1〜2枚程度に、パソコンの横書きで作るのが一般的。手書きなら黒のボールペンか万年筆を使い、鉛筆とシャープペンシルは使わない。
- 必ず入れる項目:冒頭の標題・氏名・日付と、職務経歴。日付は提出日で、履歴書と同じ日付にする。
- 選んで足す項目:取得資格、パソコンのスキル、活かせる能力、自己PR、志望動機など。項目の数は3〜6程度が一般的。
- 文の書き方:職務経歴は「〜を担当」のような体言止めが原則。自己PRと志望動機は「〜しました」の丁寧な文にする。
- 表記:年は和暦か西暦のどちらかにそろえる。会社名は「(株)」と略さず「株式会社」と正式に書く。専門用語には括弧で説明を添える。
- 読みやすさ:パソコンで作るなら本文の文字は10.5〜12ポイント程度。余白、特に左の余白を十分にとる。
仕事の経験が少ない場合でも、応募する職種に関係するアルバイト、職業訓練や研修、いま勉強している分野などを書けると、手引きは案内しています。提出した書類の内容は面接で質問されやすいため、控えを取っておくことも勧めています。
職歴の並べ方は3通り
| 書き方 | 並べ方 | 手引きでの位置づけ |
|---|---|---|
| 編年体式 | 古い職歴から順に並べる | 一般的な方法。どれにするか迷ったときはこの形 |
| 逆編年体式 | 新しい職歴から順に並べる | 手引きでは、同じ会社に長く勤めて初めて転職する場合の記載例がこの形 |
| キャリア式 | 職務の種類ごとにまとめ、アピールしたい順に並べる | 職歴が多く、いくつかに分けられるときの形。時間の流れが分かりにくくなるため、時系列の略歴を添える |
志望動機は、求人票から組み立てる
手引きは、職務経歴書を書く前に、応募先が何を求めているかを求人票や企業のホームページで調べるよう勧めています。そのうえで、次の3点を整理すると、履歴書と職務経歴書の志望動機・アピールの欄に具体的に書けるとしています。
- 応募条件を満たしているか。満たしきれないときは、求められる経験に近いものが自分にないか。
- 応募条件のほかに、応募先が求めていそうなことに応えられる強みがあるか。
- その会社を選んだ理由と、入社後に自分の経験を活かせること。
求人票で確かめる項目は求人票を7項目で確認にまとめています。
書類の相談先
手引きは、うまく書けないときや作ったあとに不安があるときは、ハローワークの窓口で相談するよう案内しています。転職エージェントにも、応募書類の添削を案内しているところがあります。このサイトの職種別の比較表では、「書類・面接の支援」の列に各社の公式サイトの記載を並べています。
出典と確認範囲
厚生労働省とハローワークの公式の資料で、2026年10月13日に確認しました。ハローワークの手引きは転載を禁じているため、文章は写さずに要点だけをまとめています。



